おばかに恋する性悪王子


寮で生活していくのにおいて、あたしは料理とか、お金の管理とかをしてる。
んで、准は掃除をやってる。


掃除をして貰うって決めるまでにめちゃくちゃ苦労したけどね


洗濯は、お互い自分のだけ洗ってる。
さすがにこれは譲れないもんね?


……これだけなら、同じ人間だと思えるんだけど。


そう、准とあたしの違いについて考えることが多くなった。


そして最近、准に告白する女の子達をよく見る。


それを見る度、胸がすっごく苦しくなるんだ。



そんな自分がとっても嫌で、沙菜に相談した。



「留茅は沖谷のこと、どう思ってるの??」


「どうって…」



准は……
とっても不器用だけど優しくて、
わがままだけど、最後は譲ってくれる。
女嫌いで少しめんどくさいけど……



「……好き、だな。」


「それは友達として??それとも、恋愛対象として??」

「わかんない…。」


「じゃあ、沖谷が他の子と付き合ってもいい??」


「ん、それはやだ!!」


自分でも驚くくらい即答。
沙菜は少し驚いてから、それが恋だよっ!!
と教えてくれた。





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