おばかに恋する性悪王子





「もうすぐ宿学だよね!」



あたしたちの近くにいる女の子達が騒ぎ出す。





「あたし、この宿学で、沖谷君に告る!!!」




へー、告る子いるんだー、って………えっ!?





准に告る子がいるってきいて、胸がチクッと痛んだ。







それから、あたしは心の中にモヤモヤを残したまま過ごしていた。





特に、宿学の前日なんて、なんか悲しくって眠れなかったな……




准、誰かと付き合っちゃうのかな…??






〜宿学当日〜





「留茅〜!!」





「あっ、おはよう沙菜!」


ちょっと頭が痛い…





「大丈夫?顔色悪いみたいだけど…」



…沙菜に心配かけさせたくなくって、

「平気だよ!ちょっと興奮しすぎて眠れなかっただけ。」


と返した。



沙菜は、
「…そう?ならいいや。」
と、見過ごしてくれた。



それから、あたしは沙菜といろいろなところに行った。

宿泊学習って言っても、修学旅行と同じようなもんだからね。









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