愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「いいえ、この機会に覚えてくださればよろしくてよ」
「んま、花屋敷さんたらお優しいのね。
オホホホホ」
「そんなことありませんわ。
栗林さんの方がお優しいくてよ。
オホホホホ」
「………お前ら、何しとんや」
教室の入り口で栞としゃべってるところに、ウサが入ってきた。
「いいえ、宇佐美先生様。
何もありませんわよ。
ねぇ、花屋敷さん?」
「………どこが『何もありませんわよ』やねん!!!」
「栞ひどい!!!!!
ここは乗ってよ!!!!!
ツッコミ入れるんやったら、せめてノリツッコミに………」
「アホか。
はよ席つけ」
ウサに制せられて、おとなしく席についたあたしと栞。
「えー、新学期早々休みもなくクラス全員の元気な顔見れて安心したわ」
分かったから、はよ転校生!!!!
「知っとるやつもおると思うけど、今日からうちのクラスに転校生が加わる」
そう!!!!!
転校生!!!!!!!!!!
「入ってきて」
ウサが廊下に向かって手招きをした。
恐らく…いや、絶対。
転校生や!!!!!
「はい」
その姿が半分見える。