醒め逝くY

いやー、えらい目にあったよ。

まあ会社に乗り込んで来られなかっただけ

まだ良かったけど・・・」  


私は言葉か出なかった。


なんて言ったらいいのか見当が付かない。


そんな私を麻衣は訝しげな顔で見ながら

恐る恐る訊いて来た。

「もしかしたら、お姉ちゃんも彼氏が

出来た?」


「何で急にそんなこと」


顔がぽっと火照り、私は一瞬にして自分の

顔が赤くなったのを感じた。



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