LOVE SONGS
結局今日もドレスは決められないままだった。


一生に一回きり。


後悔しないようにしっかり選びたかった。



家に帰ってからも、ヒロと一緒に招待状の宛名書きに追われていた。




『おまえ親族どうすんの?』


『うん‥』


気分が沈みこむ。


『アメリカのお母さんに招待状送って、後は明日うちに招待状持って行ってみるよ。』




結婚に反対だったあたしの家族。


押し切る形で入籍してしまった。



もうあたしとヒロは夫婦だ。


きっと分かってくれるだろう。


そう思っていた。
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