初恋ドロップ


朝、教室に入る。

いつもは私の席に飛んでくるはずの流花が自分の座席から動かないでゆきなちゃんと咲ちゃんと話している・・・


気づいてないのかな・・・


「ぁ、流花おはようっ」

流花の座る廊下側の座席


「―紗裕っぉはよ~」

返事が返ってきたことになんだかホッとした。


「―あっ!流花ちゃん!
・・・来たよ」

ゆきなちゃんが少し声のボリュームを下げて廊下をチラチラ伺いながら流花に耳打ちした。



廊下に目をやると駿が彰君と歩いてやって来た。
二人はとなりの二組。

じっと二人を見つめていると

っ!!!っ駿と目が合った//


軽くした会釈にさえ
ドキドキする。



「今の見た!?軽く頭ペコッてしたよ!
流花ちゃんにだよっ」


「もぉ!仲いいんだからぁ」


え?


ゆきなちゃんと咲ちゃんの黄色い声が耳に刺さった。


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