初恋ドロップ


「おいっ!大丈夫か?!」

礼が少し焦ったように声をかけてきた。


「え?あっ大丈夫だよ」

「でも、お前なんか顔色悪いでっ」


あ~言われてみたら頭が痛いし、なんだかボーッとする。


多分これは世間一般にいう―風邪―と呼ばれるものなんだろうけど、これくらいなら治せる。


と勝手に判断した。



昔から大抵の風邪は自力で治せたんだから大丈夫っ!



「おいっ無理になったらすぐ俺に言えや!」


それにしても・・・
礼の心配性なおってないな~


「市原君優しいじゃない。」


真理子が礼の後ろ姿を見ながらコソっと呟いた。


「そう・・だ・・ね」

頭叩いてくるとこを除けたらね



「紗裕・・・市原君じゃだめなの?」


「・・・え?それって・・・」

「あ~っゴメン!気にしないで!なんとなく思っただけだから・・・」



―市原君じゃだめなの?

真理子の言葉が頭をクルクル回った。



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