初恋ドロップ



襟元を見ると深い緑色の学生章が付けられていた。


ずっと持っててくれたんだ。



「ありがとう。」


やっと言えた「ありがとう」の言葉。



「別に。」


そっけない返事をすると男の子は自分の席に着いた。


今日の朝となんだか雰囲気が違う気がするのは気のせいなのかな。



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