初恋ドロップ


―次の日の朝

「う~ん!痛たたたっ」
筋肉痛の体を無理やり起こして少し早めに家を出た。

教室に入ると
まだ誰も来ていない。


「あっ!いちばんだ。」



特にやることもないし―
屋上にでもいこかな・・・。

昔から高い所が大好きでよく養護施設の先生に怒られたっけ。


懐かしいな。
施設のみんな
元気に過ごしてるかな。


懐かしい記憶を思い出しながら一歩一歩、階段を登っていく。


屋上のドアまでたどり着き




「立ち入り禁止」のロープを軽やかにまたいでドアを開けた。




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