先生と生徒
第1章

始マリ

「けど、あんたは違ったんだよね」


「え・・・」


「なんか、振り回しちゃだめだなってさ」


「狭山くん」


「なぁ」


「ん?」


「2人きりのときは、裕って呼んで」




月明かりに照らされた横顔は


きれいで…



「裕」




見とれてた


気がつけばあなたは

振り向いて



「今日のこと忘れさせてあげるから」



一言呟いて




あたしにキスを落した







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