キミのヤキモチ
好きだーって言いながら抱きしめたり、もっともっと一緒にいたいんだってささやいたり
触れてたいんだとか、どこへも行ってほしくないんだとか、ちゃんとそういうことを言える方が男らしいんだろうけど
オレはやっぱり度胸無しで、ユウと向き合うことに自信がなかったのかもしれない。
オレを特別な一人として受け入れてくれるかどうか、近づきすぎた距離で、逆に避けられないだろうか。
ユウの見せる態度や仕草で、好かれてるって確認してないと落ち着かなくて。
ヤキモチを妬いてもらえれば、それで情けなくも安心してた。
「相談、オレが聞くから」
自転車を止めて二人で座ったグラウンド隅のベンチ。
困ったように口元に袖先を持っていくユウは、オレの様子を気にしながらも何か言おうと口ごもる。
今さら、何も不安になる必要なんてないだろ。
オレがこんなに、ユウを手に入れることに必死になってるのが見るからにわかったら…
「亮くん…、ごめん」
「え、なにが…。て、えぇっ!」
オレが呆れながら頭を撫でると、ユウはだーだーと涙を流しながらオレを見上げた。
訳が分からないオレは、いきなりの出来事に驚いて
「ちょ、ちょっと待って。オレが謝りたかったんだけど???なんでユウが謝るんだよ。ごめん、先週のことは謝るし。っていうかあんなつもりじゃなかったし。おい、ちょっと泣き止んでくれよ」
「ちがう…ちがうのぉ」