Another Episod by………
小さい頃から定期的に
お兄ちゃんとあたし
2人共何かの検査を
受けさせられる。
昔から同じマンションに住んでる
アレクトさんに。
なんか見た感じは
そんな風には見えないけど、
あの人は優秀な医者らしい。
仕事にはしてないけど。
ってか、
何故あたし達が
検査を受ける必要があるか
全くわからない。
過去に何か病気でもしたの?
そんな記憶ないけど?
なんであたしと
お兄ちゃんだけなの?
父さんは?
まるで今日検査受けさせられると
わかっているかの様に
お兄ちゃんはいつも
出かけて家には居なかった。
「ファルクスは?」
「知らなーい!
どっか行ったよ」
「なんだよ。
またかー?」
「なんでどこも
具合悪くないのに
検査受ける必要があるの?」
「まぁ念のためな。
体力の低下がないかとか
診ておきたいんだよー」
「まだ若いもん。
そんな簡単に低下しませんよー」
「まぁ今のとこは
なんの異常は
見当たらないからな。
お前らちゃんと父ちゃんに
感謝しないとダメだぞー?」
「してるよ」
「ならいいけどな。
ゼファの奴お前らになんか
話してないか?」
「何が?」
「いや、
なんでもない。
ただ、
ライアは母ちゃんの事は
何も知らないからな。
なんか話してやっても
いいんじゃないかなーなんて
思ったりするわけよ。
俺としたら。
もう話しても
わかる年齢なんだからさ」
誰も信じてはくれないけど、
母さんの事は
全く知らない訳じゃなかった。
あたしがいくつ
くらいまでだったか?
ほんの何年か前まで
いつも母さんは傍に居てくれた。
あたしが困ってたら
いつでも助けてくれた。
いろんな事を教えてくれた。
よく父さんを怒ってた。
よくお兄ちゃんに呆れてた。
この2人には
見えてなかったみたいだけど、
あたしにははっきり見えた。
あたしはちゃんと
母さんにも育ててもらった。