ペンギンと黒猫
俺は、わざと大きな声で

『や、やめろ!!誰か!!早く来てくれ!!あっ!?待て!!逃げるな!!』

と一人芝居。

『ボンよ!!

大丈夫か!?

何故お前がここに居るんだ!?

何があったんだ!?』

真っ先に声を挙げて駆け付けたのは父猫。

後ろに叔父さんの姿も見える。

『そんな事より、大変なんだ。

最近、噂になってる泥棒がいたんだよ!

あいつは海沿いに走って逃げていったよ!!』

と、全く関係のない方向を指差す俺。
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