甘い蜜
麻理亜の告白に俺は何も言えなかった。あまりにも驚いて言葉が思い浮かばなかったのだ。
「………いい子を見つけたな、敬夜」
「父さん……」
「真理子さんは別にして、その子……麻理亜さんと一緒になるんだろう?」
「あぁ……当たり前だ。」
「私は……お前が戻ってくるならそれでいい」
ふっと親父は目元を和ませた。
今まで見たことのない親父の表情に俺は開いた口が塞がらない。
誰だ、この人は。
あの、俺の親父か……?
分からなくなっていた。