甘い蜜
元々麻理亜を紹介するだけだったから長居する気はなかった。
「じゃあ、今からは暇なのね?」
キラキラと目を輝かせる母さん。
否、すぐに帰る……とは言わせない瞳。
「………」
「麻理亜ちゃん、私とお話しましょう」
疑問系ではなく、決定事項なのが母さんらしい。
麻理亜はすがりつくように目を潤ませながら助けを求めてくる。
可愛い、……じゃなくて。
「……すまないが、母さんの話し相手になってくれ」
「!」
苦笑しながら頷くと、麻理亜はあんぐりと口をあけたまま、母さんがあっちに行きましょうと連れていってしまった。