甘い蜜
どうして今までバレなかったのか逆に不思議だった。
調べれば調べるほどに浮き出てくる悪行の数々。
「………白紙にして、良かった……」
同じ作業をしていた親父がポツリと呟いた。
「良かったな。麻理亜がいて」
「………そうだな」
「ま、どっちにしろ結婚なんかしなかったが」
あんな女となんか。
「………」
作業を続けながら必要なものだけを抜き出していく。
こういう作業は初めてだったが思いの外楽にこなせていた。どうやら才能があったらしい。
来年からは余り苦労しなくても済みそうだ。