甘い蜜



だから、変わりに離さないかのようにずっと手を握っていた。


麻理亜は、しばらく俺をみていたが、まだ眠いのかすぐにまた眠った。


今度は心配にならなかった。


目を覚ましてくれて、よかった。


ホッと、俺は胸をなで下ろした。








数日後、麻理亜は普通に話せるまで回復した。
今は、起き上がって歩くことは出来ないが、ベッドに寄りかかり体を起こせている。


「………1ヶ月以上も、寝ていたの」

「そうだ。本当もう目覚まさないかと思ったんだからな」


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