甘い蜜
俺が座ったのを確認すると、麻理亜はパタパタとどこかに行く。
俺は珈琲を飲みながら待つことにした。
「……なんだこの珈琲」
一口飲んで目を見開く。
美味い。なんでだ?昨日と同じ珈琲しか置いてないぞこの家は。
まるで珈琲専門店の珈琲を飲んでるみたいだ。
それをいたく気に入ってしまい。あっという間に珈琲を飲み干してしまった。
「あれ……食べてない」
少しして麻理亜が帰ってきた。待っていたと言ったらごめんなさいと謝られた。
「この珈琲……」
「え、美味しくなかった?」