甘い蜜
大袈裟かもしれないが事実だ。
「良かった」
安心したように薄く笑みを浮かべ自分も食べ出した麻理亜に、なんだか新婚みたいだな、と思ってしまった。
「お世話になる間は、私が家事するね」
「いいのか?学校もあるだろ」
「学校なんていかないもの」
仮にも、担任の前でその言葉普通言うか?まぁ確かに麻理亜は滅多に学校には来ない生徒だったが。
「出席日数足りたくなるぞ」
「ちゃんと計算してる」
「…………」
なんか、言葉はないか。麻理亜を学校に行かせるような……