甘い蜜
待たせて貰います、と男が中に入っていく。そして………
「若!女性が囚われています!!」
その叫びと共に、俺は中に駆け込んだ。
それ程広くない家の中。ワンルームの隅の方に、縄に縛られて倒れている女の姿。
それは、紛れもなく
「っ麻理亜!!」
俺は、走って麻理亜に駆け寄った。
倒れている麻理亜を起こして抱き込む。
「麻理亜、麻理亜」
「………、」
名前を呼ぶと、うっすらと目を開けた。泣いたのか目が真っ赤だ。それによく見ると、頬が腫れていた。
殴られたのが分かる。
「麻理亜、すまない………っ」
「たか……や……さ…」