甘い蜜
龍の言葉に納得すると、前を歩いていた龍は立ち止まった。
目の前には一斉に10人は入れるんじゃないかってくらいに大きな襖。
綺麗な梅の花が描かれている。
「龍?」
「…………」
中に入らないのか、と言おうとしたが、その前に俺の前にいた龍が俺の後ろに移動した。
「龍」
「今日はお前が主役だからな」
「は?」
どういう意味だ、と追求しようとしたら、急に襖が開き、ついでに背中を押され、前のめりになりながら中に押し込まれた、瞬間。
「ハッピーバースデー!!!!」
パンパァンッと派手なクラッカーの音が炸裂した。