甘い蜜
1日まともに授業教えていたか心底不安だ。
教師としてあるまじき姿だ。
麻理亜の存在って俺にとって毒だなぁーとぼんやり思う。
時間は放課後、テスト前なので部活はない。
てか麻理亜の奴テスト大丈夫か?否、愚問だな。
俺のいいつけ通りに待っていればいるはずの教室に向かう。
ガラッとドアを開けると誰もいない教室はガラリと広い空間が広がる。本当にここに40人もの生徒が入るものなのかと思ってしまう。
その教室の一番後ろの席の外側の窓席。生徒達はベストポジションだと席替えの度に狙う、場所。
そこに、麻理亜がいた。
「………寝てるし」
待ってるのに疲れたのか麻理亜は机に突っ伏して寝ていた。