甘い蜜
麻理亜は心配性だ。
「大丈夫」
俺はスーツの上着を脱いでネクタイを外す。ボタンも2つ外し、サングラスをかけた。
こうすれば勘がいい奴以外は騙せるだろう、それに買いものに行く場所も顔見知りがいそうな場所は選ばない。
「なんか………ホストみたい」
「………は?」
「サングラスも似合うね」
ホストって、いきなり何を言い出すか。
あんなチャラくはならないぞ、これくらいじゃ。
「………行ってもいいか?」
「うん」
麻理亜が頷くのを確認して、俺はエンジンをかけた。