あたしの居場所
第3章☆怪しい人たち
あたしは退院してすぐに高熱を出した。
前住んでいたとこにおじちゃん、あたしはまぁって呼んでるんだけど…退院祝いできてくれたのに肝心の主役はこの様だ。
「うう…」
苦しい。なんてったって熱は41度もあった。
「退院して、気がゆるんじゃったんでしょ…」
まぁはとても心配してくれて夜までいてくれた。
熱でやられたあたしは信じられない幻覚を見た。
すごく、すごくこわかった。
部屋の隅から、ドアの隙間から、押し入れの中から、洗濯物の陰から、怖い顔をしたニワトリがぞろぞろ出てくるのだ。あたしにどんどん近付いてくる。
でも、まばたきをすると消えて、また最初から…。
怖くなったあたしは部屋をふらつきながら飛び出た。
まぁは帰る支度をしていた。
血相を変えて出てきたあたしにまぁは駆け寄る。
「き~ちゃん、どーしたの?怖い夢みた?」
あたしの汗を拭きながら優しい声で聞いてくる。
「にわとりがいっぱいくるの。まぁー怖いよ~」
そんなあたしをまぁは抱っこして部屋へ戻し、なんにもいないよ、と声をかけ寝かせてくれた。そして、小さな声で「またくるね?」と言って部屋を出た。
あたしは安心して眠りについた。
前住んでいたとこにおじちゃん、あたしはまぁって呼んでるんだけど…退院祝いできてくれたのに肝心の主役はこの様だ。
「うう…」
苦しい。なんてったって熱は41度もあった。
「退院して、気がゆるんじゃったんでしょ…」
まぁはとても心配してくれて夜までいてくれた。
熱でやられたあたしは信じられない幻覚を見た。
すごく、すごくこわかった。
部屋の隅から、ドアの隙間から、押し入れの中から、洗濯物の陰から、怖い顔をしたニワトリがぞろぞろ出てくるのだ。あたしにどんどん近付いてくる。
でも、まばたきをすると消えて、また最初から…。
怖くなったあたしは部屋をふらつきながら飛び出た。
まぁは帰る支度をしていた。
血相を変えて出てきたあたしにまぁは駆け寄る。
「き~ちゃん、どーしたの?怖い夢みた?」
あたしの汗を拭きながら優しい声で聞いてくる。
「にわとりがいっぱいくるの。まぁー怖いよ~」
そんなあたしをまぁは抱っこして部屋へ戻し、なんにもいないよ、と声をかけ寝かせてくれた。そして、小さな声で「またくるね?」と言って部屋を出た。
あたしは安心して眠りについた。