チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~
トラブル



「ィヤッホ~~~ッ♪
ついにレノンの楽譜が完成したぞ~~♪」


迷惑そうな図書館の利用者をよそに、大声を上げて喜びを表現するチャリパイとアルカイナの面々。


といっても、大騒ぎするのも無理は無い。
なにせ、その価値数十億と云われるレノンの楽譜が今、その手にあるのだから。


もはや、彼等の順風満帆な明るい未来は約束されたと言っても過言では無い。


「じゃあ~揃った楽譜は、あたし達がしっかりと保管を♪」


満面の笑顔でアルカイナのゆみが提案するが…


「いや…また逃げようとするからな~
やっぱり涼風さんにでも預かって貰うか…」


その提案はあえなく却下され、完成版レノンの楽譜は涼風の手に渡された。


「チッ!」


「あれ?今、なんか舌打ちとかしなかった?ゆみちゃん……」


「…えっ?……いや…
そんな事してないって、気のせいよ♪気のせい♪」


一瞬見せたテロリストの本性を慌てて誤魔化す
ゆみだった。


「まぁ、ヤマ分けでも相当な額になるだろうからいいか♪」


互いに顔を見合わせ、ニッコリと微笑むサトとシン。既に『横取り作戦』の事は諦めているようである。


「これで私達も、セレブの仲間入りね♪」


「じゃあ~今夜は、お祝いの宴会だぁ~♪」


子豚とひろきは、早くも打ち上げモードになっている。


「じゃあ、シチロー♪
とりあえず『特上寿司十人前』事務所に届けてもらって♪……お代はシチロー持ちね♪」


「え~~~~っ!
なんでオイラが出すんだよ!」


「ケチケチしないの!
もうすぐ大金持ちになるんだから♪」


分け前は均等の筈なのに、訳の分からない理由を言ってシチローに奢らせようとする子豚であった。


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