復讐
第一歩
「おはよ☆」
「おはよぉ~麻奈~」
「今日は何する??どこ行く??」
「え~!!今日も行くのぉ??しょうがないなぁ~」
「やったぁ!!」

…ねぇ、杏…
私アナタのことが許せない…ユルセナイ…


「麻奈~~!!!起きなさいッ!!」
お母さんの怒鳴る声が聞こえた。
「うん…起きてるよぉぉっ!!」
それに負けじと声を張り上げた。
杏はどこにいるんだろ。
「遅刻するよぉぉぉぉぉおぉぉ!!」
お母さんうるさい。
「今から行く~~!!!」
もう…ここからは転校しないらしい。
というのも、お父さんの仕事の都合で転校続きだったから…
「いってきまぁ~~~~っす」
重い扉をあけ…外へ一歩踏み出した。
「はぁ…」
ふと思い出した。

「これからは杏様って呼びな」って
言った
杏のことを。
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