スキで溢れさせて
「ふぉーあんだぉ。もぉ、さいあふー」




ホットケーキの最後の一口を食べながら喋ったから言葉がモゴモゴした。




それでも美波には聞き取れたらしい。




「モテモテだね☆でも悪い人たちではないんでしょ?」



「悪い奴らではないと思う…。それにモテモテなんて甘いものじゃないよ!!仮にモテてたとしても嫌いなアイツにモテても嬉しくもない!!虫酸が走る!!」




これを境にあたしの中の何かがキレた。




「親玉、もとい村瀬綺壱はあたしに運命感じたとかいい始めたし。何に綺麗事言っちゃってるんだよバーカ!!あの時の顔は完全に自分に酔ってた。間違いなく。あの存在感を消してやりたいわ!!」


「次は百瀬昴。いっつもニコニコ。あれは絶対偽善者だね!!天使の顔した悪魔!!いかにもバカって感じ。女の子より可愛い顔してムカ・つ・く!!」


「最後はアイツよ広瀬桔平。初対面であたしの容姿を侮辱!!信じられないわ、あんな無礼な奴!!スカした態度が鼻につくのよ!!ムキーッ」




さすがにノンストップでの愚痴は疲れた。





ただ一点を見つめている美波の瞳には輝きがなかった。



それが自分のマシンガントークの威力を物語っていた。




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