繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜
栞は、昨日俺の誕生日が
引っ越しで潰れたからと、
わざわざ好物のビーフシチューを
作ってくれていた。
そしてデザートは
どでかいプリン。
いつだったか俺が
『プリンの中で泳ぎたいくらい
プリンが大好き』
って言ったのを
覚えててくれたらしい。
俺はこの
あったかい晩飯をペロっと平らげ
栞の膝枕で横になった。
栞は
「食べてすぐ横になると
牛になっちゃうよぉ」
なんて言ってたけど。
早く皆に栞を紹介したいなぁ…。
実家の親と妹や地元の仲間、
あと、すぐ近くに住んでる
従弟の朋也にも…。
俺の彼女は
こいつなんだよって
早く自慢したいんだ。
栞にも
こっちに早く慣れて欲しいしな…