繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜


栞は、昨日俺の誕生日が
引っ越しで潰れたからと、
わざわざ好物のビーフシチューを
作ってくれていた。



そしてデザートは
どでかいプリン。



いつだったか俺が

『プリンの中で泳ぎたいくらい
 プリンが大好き』

って言ったのを
覚えててくれたらしい。





俺はこの
あったかい晩飯をペロっと平らげ
栞の膝枕で横になった。


栞は

「食べてすぐ横になると
 牛になっちゃうよぉ」

なんて言ってたけど。




早く皆に栞を紹介したいなぁ…。



実家の親と妹や地元の仲間、
あと、すぐ近くに住んでる
従弟の朋也にも…。



俺の彼女は
こいつなんだよって
早く自慢したいんだ。



栞にも
こっちに早く慣れて欲しいしな…



< 133 / 163 >

この作品をシェア

pagetop