その光は温かい【短編集】






アタシはふと、気づいた。




喋り方がなんだか若くなったみたい。それに不思議な感じ。




今まで年を取るにつれて、重くなっていた腰も、何だか軽くなったみたい。




不思議に思って、自分の手のひらを見つめると、アタシは叫び声をあげた。




「えっ」




手にシワ一つない。




意味が分からないアタシは自分の顔もベタベタと触ってみた。




顔もシワ一つなく、若さに溢れている。
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