Replicant・Lover's No.7 野いちごバージョン
ひやりとした、細い手を取りエスコートする。

彼女がふわふわとした足取りでついてくる。

彼女の部屋まで案内し、部屋の中央で歩みを止めると、

「こちらで再生されますか?」

再びこう聞いてきた。

「はい」

私は、彼女の正面に立ち、ゆっくり頷いた。

すると、彼女は、いつもの次の台詞を口にする。

「あなたの名前を教えて下さい」

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