Replicant・Lover's No.7 野いちごバージョン
両手で私の手首を持ち、私の指先を吸いたてながら、たまに私へと上目遣いをみせる彼女の姿は、淫乱な行為を想わせた。

口端から唾液がひとすじ零れる。

それにも気付かず、夢見心地な表情で私の指先を、砂糖菓子が形を失うまで、舐め続けた。

私の指からすっかり砂糖菓子が無くなると、彼女はやっと唇を離して、

「美味しかった」

と微笑んだ。


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