蒼い月

本当の気持ち


瀬戸内からの突然の告白から


もう1週間が経つ。


相変わらず瀬戸内とは一切話さないし、


目さえもあわせない。


だってそうさせたのは...


あたしだから。


瑞穂もそんなあたしたちの様子に


満足しているみたい。


笑にも有沙にも何もしてこないし


する気配さえもない。


すべてこれでよかったんだって。


間違ってなんかいなかったんだって。


そう思ってた。





でも・・・




「飛鳥さぁ・・・
瀬戸内くんに告られたんだって?」



瑞穂の言葉があたしたち2人しかいない


放課後の教室に響き渡る。



「なんでそのこと....」

「あたしに隠そうったって
無駄だって言わなかったっけ?」



あたしは驚きと戸惑いを隠せなかった。


でも不思議と焦りは感じなかった。


だってあたしは・・・


瀬戸内からの告白を最低な形で


突き放したのだから。



「・・・で返事は?」



待ち構えていたかのように


瑞穂が口を開く。



「そんなの分かってるでしょ。
断ったよ」

「知ってる」

「は...?」



知ってる...?


誰か見てたってこと..?



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