蒼い月

「あ、えっと...
俺...飛鳥のことが好きで..
俺と付き合ってくれませんか..?」



は...?


何言ってんの、こいつは。


しばらく状況が上手く理解できなくて


黙っていると瀬戸内が口を開いた。



「すげぇいきなりだけど。
でも本気だから。
冗談とかじゃ、ねぇから...」

「えっと..あの...」



あまりにも瀬戸内が


まっすぐに見てくるもんだから


思わず目を逸らしてしまった。



「・・・返事は?」



返事..か。


そんなの..決まってるじゃん。


あたしも好きなんだから・・・



「ごめん。
瀬戸内の気持ちには応えられない」



・・・断るしかなかった。


いくら好きでも


あたしのバックには瑞穂がいるから。



「いいよ、俺!
お前が好きじゃなくても。
絶対好きにさせるからさ!」



伝えたい。


この気持ちを。


今すぐにでも君に。


胸の奥に閉まっておくことは


結構辛いことで。


だけど...



「あのさぁ・・・まだ気づいてないの?
あたし瀬戸内のこと嫌いだから。
今までしょうがなく話してたけどさ。
そんなんで好きとか言われても困るから。
・・・もう話しかけてこないで」




―ごめんね、瀬戸内。


こんなこと言いたいんじゃない。


でも君を想えば想うほど


体中から君への想いが


溢れてしまいそうで。


こんな言い方しかできなかった。



もうこんなこと言う日なんて


こないと思うけど・・・



瀬戸内のことが大好きでした。
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