蒼い月

文化祭

その日の放課後から


あたしは練習が始まった。


主役だからやっぱり大変だけど


その分、すっごく楽しい♪


ところで・・・



「何であたしが主役に
選ばれたんですか？」



ずっとずっと気になってたこと。


それを監督をしている、


演劇部、部長に聞いてみる。



「うーん...
飛鳥ちゃん、オーディションの時
泣いてたよね？
この話は泣くところが多いから...
だから飛鳥ちゃんに決めたの！」

「あ、そうなんですか...」



意外と単純...



「ってことは他の人でも
泣いてたら主役だったかもってこと？」

「うーん・・・
でもイメージ的には飛鳥ちゃんが
合ってたからほぼ飛鳥ちゃん
確定だったんだけどね♪」



部長...


それってただ単に部長の好み...


でもやっぱり泣いたのが良かったんだ！


でも...確かに泣くのが多いなぁ・・・


ラストなんて本当に泣いちゃうかも。



だってこの話、病気の主人公が


病院で隣の女の子のお兄さんに


恋する話なんだよ！？


いつの間にかそのお兄さんも


主人公に恋する・・・


って超泣ける...