【完結】先生との恋





「分かった。ちゃんと許可貰っとく」




「じゃ、次は心の誕生日の日の朝に迎えに行くからねー」



笑顔のあさみを見送る。



誕生日……



あたしも、もう大人になるんだ……



少し前まではいっぱい楽しもうと思っていた20代に。










「先生、15日、外泊しても良いですか?」


朝の消毒の時、やってきた清水先生に聞く。


「15日?」




傷を見ないように顔を背けているので清水先生がどんな表情をしているのか分からない。






「あぁ、そうか。心ちゃんの誕生日だ。20歳の」



「先生覚えてくれたの?」



「そりゃあ、もう何年もの付き合いだからね。……誕生日は家で過ごしたいの?」




よし、良いよと言われて、看護師さんが服の前を留めてくれる。




「家じゃなくて……友達が祝ってくれるみたいです」



顔を清水先生の方に移して体勢を立て直す。




< 250 / 364 >

この作品をシェア

pagetop