【完結】先生との恋



自分の体を傷つけたくない。



ただそれだけ。



「でも……」


何か言おうと口を開いた高橋を黙らせるようにあたしは話を続ける。



「水着も着れない、胸元が少し開いた服も着れない……若いのに、何も出来ないじゃんか」

……楽しい事、なーんにも出来ない。

ただでさえ、この病気が分かってから、

制限ばっかりで何も出来なくなったと言うのに。



皆が部活や体育祭など、思いっきり楽しんでいる時に、私はずっと大人しくしておく事しか出来なかった。



[走らなくていいなんて良いね]

なんて言われた時、なら代わってよ!って言いたかった。



……今まではしょうがないとして。



これからいっぱい楽しむ時代なのに。




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