【完結】先生との恋
……あたしはまだ19で。
成人してからは自由に出来る事が増えるから、いっぱい自分で好きな事をしようって思ってるのに。
そんな事も出来ない人生過ごすくらいなら、手術なんか絶対しない。
「高橋も嫌でしょ?こんなとこに傷がある女とか」
あたしは胸を指差す。
多分、ここら辺にできるのだろう。
一生消えることの無い傷が。
傷って言うのは、女の子は凄く気にするんだから。
たとえ見えない所にある傷でも。
隠せる傷でも。
どんな大きさの傷でも。
「僕はそんな事気にしないよ。
体で人を好きになったりしないから。本当に好きならそんな傷気にしない」
高橋は真っ直ぐあたしを見つめて来る。