【完結】先生との恋


……廊下を右に真っ直ぐ行き、少しした所にある自動販売機の前を通ってエレベーターのボタンを押す。



エレベーターに乗り込んで向かうのは、一階。



一階へ着いた事を知らせる電子音と共に開いたドアから外へ出て、真っ直ぐに向かうのは売店。

同じ階にある自動販売機では無く、一階の売店でジュースを買うことにした。



多分あの様子ではもうしばらく高橋は2人に解放してもらえないだろう。



……ちょっとお世辞でカッコいいと言われたくらいであんなに嬉しそうな顔して喋っちゃってさ。

高橋の癖にムカつくし。



さっさと仕事に戻れっつーの。

清水先生に怒られても知らないから。



って……あたしは何にムカついてるんだろ?

売店のジュースが置いてある前に立った時、ふと疑問が浮かんだ。


別に高橋が誰とどんな顔をして話そうが、あたしには関係ないじゃん。



高橋が怒られようが、あたしのせいにされなければ別に関係ないのに。

でも、何か……苛々する。



ムカつく。



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