ダチュラな私。

あの二人って、どういう関係なんだろう?

髪の色も瞳の色もお揃いだし、たまに、お揃いのアクセをつけていたりもする。

二人の会話を聞いているとお互いの家によく遊びに行っているみたいだし、そのまま泊まっていくこともよくあるらしい。


普通、嫌いな相手と遊んだりしないだろうし泊まったりもしないだろうから、仲が良いことは間違いないはずだ。

それなのになぜだかお互いに嫌みを言い合い、つかみ合いの喧嘩をする。


幼なじみという関係がそうさせているのかもしれないけれど、私には全く理解不可能だ。

二人が並んでいる姿は、あんなにも自然でお似合いなのにな。

お互いにもう少し素直になればいいのに。

なんて、お節介なことを考えながら二人の様子を眺めていると。


私の視界から突然、二人の姿が消えた。

そして次の瞬間、私の体を支えていた浮輪はどこかへ消えていき、私はそのまま海の中へと沈んでしまった。
< 151 / 342 >

この作品をシェア

pagetop