【実話】アタシの値段~a period~
それから3ヶ月が経ち
うざったいだけだった蝉の鳴き声も
今年は何故だか心地良い、夏が来た。
バイト帰りのアタシは
大荷物を抱えながらも
携帯を開く。
電話の相手は浩介。
「プルル―……
おう、どうした?」
『アンタ最近様子がおかしくない?』
ここ最近、浩介がアタシを避けている気がして居た。
迷惑なほど入り浸っていたアタシの部屋に来ることも
パッタリとなくなった。
電話がかかって来ることもないし
かければ出るけど
なんだか、よそよそしい。