夜の女に恋をした
「悠嘉、もう一緒に暮らそうな。」


そう言って悠嘉の頭を撫でた。

涙を流しながら笑顔という微妙な表情だったけどとびっきりの笑顔だった。


「うん!!わたし仕事辞めたら働いて家事とかもするから!!」


「家事??」


出来るの?と言わんばかりに俺が言うとちょっと膨れた表情を見せた。


「得意なんだからね!!料理だって掃除だってこなせるもん!!!」


そういえば悠嘉が来てから部屋が片付いて綺麗になった気がした。

掃除、してくれてるんだな。

今頃気付く俺はアホだ。


「期待してるから。でも無理しない程度にね。」


そう言って小さいキスを悠嘉にした。


「うん。真斗、他の女のとこ、行っちゃイヤだからね??わたしのそばにいてね??」


「わかってるよ。」


悠嘉をギュッと抱きしめながら言った。

あまりに可愛くて。



そしてそのまま抱き合いながら俺たちは眠った。
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