加害者な君へ、ありがとう

入部早々大会がまじかになっていた。


やはり常識的に考えても
入部早々新入部員に役を与えてくれるほど
部に余裕はなく
二年生に全て配役が回された。

私達が入部する昔には
三年生が数名いたのだが
なんらかの理由があり皆退部してしまったという。

そういう理由で
三年生が一人も居ないため
二年生全員に配役が回されたのである。

その為
一年の新入部員は
全員スタッフに回された。



それから
芽依が学校をたまに休むようになったような気がする。

あの頃は
毎日のように休まず
学校に登校していたはずなのに

所々休むようになっていたのは気のせいではなかった。


その理由として
部の雰囲気が一番の理由だったかもしれない。


二年の先輩達は皆思っていたよりも
荒れていた。

部が始まっても
先輩達は話を続けていたり
真面目に取り組む気配がなく
新入部員皆呆れていた。


おまけにスタッフということに
少なくとも芽依は嫌気がさしたのだろう。

芽依は案外理想が高くて
飽きっぽかったから
それはあり得ると思い
休んでいる理由を
自分で決め付けていた。

芽依は
続けざま連続して休んでいた

< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop