秘密、だよ。


僕は1年前、大学4年生の時に
可愛くて優しい彼女がいた。

名前は高平 優奈(タカヒラ ユウナ)。

同じ大学で同じ学部に通っている
ただの友達だったはずなのに
いつの間にか恋人になっていた。


きっかけは、彼女からの
告白だった。


優奈と付き合うまで僕にとって
女と付き合う事は、
性欲処理でしかなかった。

でも、優奈の優しい笑顔や
気遣いが上手いところを
見ていくうちに、いつしか
優奈に惚れていた。


僕の初恋は優奈だった。


優しい笑顔を見ると、
キスしたくなった。
抱きしめたくもなった。


でも、優奈は僕に何かを
隠しているようだった。

遊び相手なら気にならないが
優奈は本気になった唯一の女。

浮気してるんじゃないかと思うと、
軽く殺意が芽生えた。
だが、それで優奈という
愛しい人を殺したりはしなかった。

僕には優奈が必要だった。



しかし、優奈の秘密は気になった。
だから、僕は優奈の後を付けることにした。

僕とデートをして帰る優奈を
そっと尾行した。
優奈には尾行していたことは
一度もバレなかった。
< 2 / 14 >

この作品をシェア

pagetop