天使に誓うこと


お母さんに言われて着替えた、制服。



これから涼介の葬式があるらしい。

学校のみんなも来るらしい。


何時間かして、唯ちゃんが来た。




「うた…………」



唯ちゃんはあたしの顔を見てそう呟いてから、何も言わなかった。


〝大丈夫?〟とも、〝元気だしな?〟とも。

友達が言ってくれそうな言葉は一切言わなかった。



さすがだね、唯ちゃんは。

ちゃんと分かってくれてる。





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