TWILIGHT SLIDER
突然の再会と言うのはまさにこう言うことを指差すのだと、夕夜は思った。

「ユウ、どうした?」

そんな夕夜に、拓哉が横から声かけてきた。

「…ああ、何も」

夕夜は首を横に振って返事をした。

「何だよ、またユウのぼんやりかよ」

亮一が大げさにため息をついて苦笑いをした。

「すまん」

夕夜は笑いながら謝った。

心配半分呆れ半分の拓哉と亮一をよそに、夕夜は目の前の少女を見つめる。

間違い、彼女だった。

美しいけど、どこか脆い印象の彼女である。

その大きな目を隠すように、彼女は長いまつ毛を伏せていた。

「紹介する、俺の高校の後輩の大村華(オオムラハナ)ちゃんだ」

亮一がそう言って、彼女を紹介した。

華――ぴったりな名前だと、夕夜は思った。

美しくて儚い彼女によく似合っている名前だ。
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