TWILIGHT SLIDER
「彼女は俺と同じ天文学部に所属してたから、天文学のことに関しては結構詳しいよ」

そう言った亮一に、
「へえ、リョウと仲間じゃん」

拓哉がからかうように言った。

「お前も一緒だろ」

夕夜が拓哉にツッコミを入れた。

「そう言う訳だから彼女と仲良くしてやって欲しい。

後は、本人に紹介してもらう」

亮一は華を促した。

「初めまして」

小さなソプラノの声で、華が言った。

「大村華です、よろしくお願いします」

ペコリと、華が小さく頭を下げた。

「おいおい、そんなに緊張しなくてもいいぜ。

俺は、大塚拓哉だ」

拓哉が自己紹介して、夕夜に視線を向けてきた。

「桜井夕夜です」

夕夜は自分の名前を言うと、華に小さく頭を下げた。
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