きみの世界は。

「1人で行けばー?」
 

なんて、心にも無いことを言ってみる。


すると、まおは人さし指を
俺のほっぺたに押し当てた。

ぐりぐりとする。


「まおは危なっかしいから
 1人であんまり外に出るなって
 言ったのは、ちゃきでしょ?」
 

まおは、ぷくっとほっぺたを
ふくらませてそう言った。

俺は仕返しに人さし指を
ほっぺたに押し当てた。


ぷっと言ってまおは吹き出した。
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