俺が大人になった冬
するとヒサは、満面の笑みを浮かべ「よーし!」と気合いを入れように掛け声をかけると、

「俺も男になるぞ~!」

これまたデカイ声で叫んだ。そして、便乗するように谷も

「俺も男になってやる!」

と叫ぶ。すると、

「お前らは童貞卒業の方だけどな!」

と、内藤と日高に同時に突っ込まれ、あまりのテンポのよさに皆で大爆笑。涙が出るほどウケた。

俺たちのあまりの騒がしさに近所の犬たちが目を覚ましてしまったらしく、何事だと言わんばかりに所々で犬の鳴き声が聞こえる。

やっぱりこいつらといると楽しい。

でも、こうやって仲間と騒いでいながらも、無意識に彼女のことを考えている。

彼女も今こうやって、日の出を見ているのだろうか。
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