波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
「ちょっと!!!何やってんの!あんたあほちゃうか!!」
私が大声で怒鳴っても、大雅は振り向きもせずに走り続ける。
「ちょっと、どこ行くんよ!!迷惑なんやけど!」
怒鳴りながらも、胸はきゅんきゅんしていて、大好きな大雅と手を繋いでいるっていう現実がまだ信じられなかった。
でも、同時にムカムカする気持ちもあって、明日から部活どうなるんやろ?とか部長からいじめられる、とか不安も生まれた。
「ほんまに何がしたいん?」
大雅は、2階の1番奥の教室まで走った。
美術室や。
ここは、3年の不良の人らが、授業さぼって集まる場所やって聞いたことがあるけど。
「お前、うるさい。ちょっと黙っとけや、ぼけ」
美術室の中に入ると、大雅は手を離した。
大雅の手……めっちゃ温かかった。
てか、手繋いでしもたで。
やば。