先生、お願い


茅智は俺の背中に手を回してきた


「好きな人がいてなにも出来ないのは・・・辛すぎるよ」

「ん?昔を思い出した?」


俺は強く茅智を抱きしめた

俺たちもこうして同じ指輪をつけていられるのも長い道のりだった

その分今の幸せが凄く凄く大切なものだと思える

なぁ真樹、お前が莉緒奈ちゃんを想っているように彼女もお前を想ってるんだよ

彼女を突き放すなら中途半端はやめろよな

そばにいるなら離すな

突き放すならとことんやらないと

それこそ莉緒奈ちゃんの将来を潰しかねない




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